バスクと日本を結ぶ、新たな挑戦

ここ数年AIの進化によって、本業としていた翻訳の仕事の需要は著しく低下しました。まさか、そのAIと深く関わる仕事の依頼が舞い込んでくるとは…数年前には想像すらしていませんでした。

今回のミッションは、次世代テクノロジーを積極的に取り入れ、新たな市場獲得を目指すスペイン・バスク地方の革新的な企業と、長年の経験と実績を基に海外進出を視野に入れる日本のシステムインテグレータ企業とのコラボレーションを実現させること。両社の強みを最大限に引き出し、シナジー効果を生み出すべく、目下、当該分野の知識を必死に吸収しています。

AIによって翻訳の仕事が減ってしまった今、まさにそのAI関連で私が必要とされたことは、ある意味皮肉な展開でしたが、このスペインと日本の企業をつなぐという、異文化間の架け橋となる仕事こそ、私がこれまで培ってきた語学力やコミュニケーション能力、そして異文化理解力を最大限に活かせる舞台だと感じています。

もちろん、決して簡単なミッションではありません。飛び交う専門用語は、まるで新しい言語を学んでいるかのようで、大学受験生の頃のように、連日参考書や技術資料に目を通し、専門用語一つひとつ丁寧に理解していく必要があります。しかし、その困難の先にあるのは、両社の成功、そして新たな価値創造に貢献できるという期待感のみ。

バスク地方の企業が持つ先進的なテクノロジーと、日本のシステムインテグレータが持つ確かな技術力。この二つが出会うことで、どのような化学反応が生まれるのか、今からワクワクしています。

この挑戦を通じて、AIによって変化していく社会の中で、自身のスキルをどのように適応させ、新たな価値を生み出せるのかを自ら体現していきたい。そして、この経験を将来、同じように変化の波に立ち向かう人々にとっての道標となれば、これ以上の喜びはありません。

私にとっては、未知の領域への挑戦。バスクと日本をつなぐ架け橋として、精一杯努めていきたいと思っています。

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