1個88万円のアイスクリームと聞いたら、誰でも一瞬たじろぐにちがいありません。
日本の高級アイスクリームブランド『Cellato』が、過去最高額で落札されたイタリア産「幻の白トリュフ」(1ロット/200万円)をふんだんに使って作った「白夜」という名のアイスクリームが話題になっています。
まずは、どれくらいの人がこのアイスを「普通」に買えるのかを見てみましょう。
88万円の価値はどれくらいか?
実際に、年収によってこの88万円がどれだけの負担感なのかを下の2つの表のうち上の表で検証していきます。
年収1億円の人にとって88万円のアイスクリームは、年収300万円の人が約2万6400円の贅沢なディナーを奮発する感覚です。
しかし、年収10億円になると、88万円はほぼ2,640円相当となり、年収300万円の人が日替わりランチに払う金額に近いことがわかります。
逆に、年収300万円の人にとって88万円の消費は、下の表によると、年収5億円なら1525万円、年収10億円なら3050万円の消費に匹敵します。
ところで、日本には年収1億円以上の人が全人口の0.037%(およそ23,550人)しかいません。
また、ミリオネア(資産10億円以上)となると、全国で700人に満たないのです。
つまり、人口1.25億人の日本でこのアイスクリームを「普通に」購入する余裕のある人々は、かなりの少数派ではありますが、確かに存在しています。
「白夜」に88万円の価値は本当にあるのか?
冷静に考えると、世の中には、たとえば、宇宙旅行や沈没船の見学といった命をかけた体験に巨額を投じる人々がいるのも事実。
彼らにとって、たとえ死と隣り合わせの冒険であっても、その体験に払う価値があると感じているということです。
現在、宇宙旅行の料金はヴァージン・ギャラクティックで45万ドル、宇宙空間には届かないものの、成層圏気球と有人カプセルを用いて上空30kmまでのSpace Perspective社の旅行であれば12万5000ドル。
この料金を前述の表と照らし合わせると、たとえ海底や宇宙を散歩できなくても、一生に一度ぐらい88万円を奮発するのは、年収10億円の人が宇宙旅行に投じるよりも安いことがわかります。
少なくとも命を危険に晒すわけではないので、周囲はあなたの哲学を面白がることはあっても、泣いて止めるということはないでしょう。
年収 | 年収に88万円が占める割合 | 年収300万円の人が同じ割合で払う額 |
---|---|---|
5000万円 | 1.76% | 約5万3000円 |
1億円 | 0.88% | 約2万6400円 |
5億円 | 0.176% | 約5300円 |
10億円 | 0.088% | 約2640円 |
年収 | 300万円年収に対して 88万円が占める割合 | 年収5000万円~10億円の人が同じ割合で払う額 |
---|---|---|
5000万円 | 3.05% | 約152万5000円 |
1億円 | 3.05% | 約305万円 |
5億円 | 3.05% | 約1525万円 |
10億円 | 3.05% | 約3050万円 |
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